贅沢な時間。そして場所。
歩いていてこんなに楽しい町が地元であることをとても嬉しく思います。
さて、今回は京都・嵐山へ散歩に出かけましたというお話です。
嵐山は地元も地元。学生時代から、小説の考え事をしている時なんかは家から渡月橋までしょっちゅう散歩に出かけていました。
最近はそういう機会も少なくなっていたのですが、今回はテレビ局の仕事で夜中の生放送に行かねばならず、出社時刻は普段の午前10時から午後11時とがらり、まさに昼夜逆転しなくてはなりません。
なのでこの日は夜の7時頃に起きてごはんを食べたり準備をします。ということは、寝るのは正午くらい。
僕はどんなに眠くてもいつまでも起きていられる能力の持ち主(さすがに3日とかは無理だけど)で、一晩中小説を書いて、お昼から寝ようと思っていたのですが、
待てよ。。。
最近嵐山、人がすごくて行ってなかったけど、朝やったら人少ないんちゃうん?
てか、無人の「竹林の小径」行けるんちゃうん。そしてメインは、渡月橋越しの朝焼け!
これを目当てに朝方嵐山に散歩しようと思い立ち、午前5時過ぎに出発。
のんびり歩きながら、来年力を入れて書きたい小説のことを考えておりました。やはり捗ります。
午前6時頃には嵐山に到着、滅多に見られない無人の渡月橋がこちら!

ライトアップされている姿は花灯路を思い出させ、綺麗です。
橋詰まで行くと……

無人の渡月橋。静かな闇に力強い川の流れの音とともにえもいわれぬ存在感を放っています。
人もおらず、のんびりと、時々立ち止まったりしながら渡れるとはなんと快適なんでしょうか。
渡月橋から嵐山商店街のほうを振り返ると、これはまた異空間への扉が開いていそうな異様な雰囲気です。
異空間、別次元への入り口が本当にありそうというか、絶妙な街灯が醸し出す色気に思わず吸い寄せられそうになります。
日の出までは少し時間があるので、嵐山の散策スポット「竹林の小径」へ。
もちろん、真っ暗です。怖いです。
最近は嵐山にも熊出没のニュースがあったので、竹薮がカサカサ動くだけで背筋が凍ります。

ですが、竹林の入り口は外灯があり、「なんや、外灯あんのか~」と軽い気持ちで入っていきました。
少し進むと野宮神社という縁切り縁結び神社があるのですが、そこから「竹林の小径」のメインストリートへと向かう道に外灯はなく、真っ暗です。
しかも竹林の小径に行くには墓地の真横を通らないといけません。
僕はお化けを信じてはいませんが、怖いものは怖いです。
でもせっかくやし、こんな朝に来ることなんかないやろと腹を括り、「肝試しや、行くしかない」と真っ暗な道を進み始めました。
時間的にちょうど青白んできた頃で、嵐山には霧が立ち込めていました。
そんな演出も相俟って、なかなかの雰囲気!
僕は”墓地の存在に気付いていないような顔”で空を見上げながら、無意識に「お化けなんてないさ、お化けなんて嘘さ♪」と口ずさんでいました。
空は青白んでいますが、竹林のメインストリートは竹林によって天井が作られていますので真っ暗です。
ナイトモードで撮った渡月橋は綺麗だったのでこっちもいけるやろ!と撮影しましたが、思っていた写真は撮れませんでした。

この暗さ、恐怖、写真でも伝わるのではないでしょうか……。家族に写真を見せると、「こっわ……」と口を揃えていました。
もしかして、お化けが写ってたりして👻
正直、竹林のあまりの暗さから引き返そうかとも思ったのですが、引き返せば再び墓地です。
ちょっとそれは気が引けて、僕は大股で祐斎亭横の出口へ。
空はすでに赤く焼け始めており、朝の訪れを思わせます。

川では何羽もの水鳥が囀り、悠々と空を飛び、鴨が隊列を組んでいました。
ぼんやりと薄い霧がかかった渡月橋に灯籠の妖しい明かりがマッチして、とてもオシャレな景色です。

朝早くから、三脚にカメラを載せた写真家の方々がちらほら。スマホで撮影している自分が恥ずかしくなってしまいます。
見事な朝焼けに惚れ惚れしたのですが、太陽が昇ってくる東側は分厚い雲。
当初思い描いていた渡月橋越しに昇る朝日は厳しそうだな、と思い断念することに。
しかしながら渡月橋と朝焼けの姿はなかなか見事なものを見られたし、誰もいない渡月橋も肝試し竹林の小径も、大満足でいうことなしです。
ただ、帰り道の途中から東側に太陽が姿を見せ始めた時は「あちゃあ」と思いましたけどね笑
地元民だからこそできる(誰もやろうとはしない)嵐山の楽しみ方ができた気がしています。
やっぱり嵐山は素敵な場所です。


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